彼岸音楽会『誰そ彼 Vol.5』 レポート
(文・遠藤卓也)
日時:2004年12月25日土曜日 17:00~21:00
出演:あがた森魚、竹久圏ソロ(KIRIHITO / GROUP)、ccd
誰そ彼初の試みとなる冬季開催。夏のように雨の心配は無いものの、気温が兎に角心配でした。当日の日中は冬晴れ、太陽が少しだけ温度を残してくれたせいか、夕闇が降りてきた後も極寒という程にはならず、なんとかなりそうな予感です。開場前に既に誰そ彼はやってきていて、音楽が流れ出す頃にはすっかりと闇が光明寺を覆っていました。テラスの真下に深く闇を広げる墓地、そしてそれとは対照的に、煌々と光りを放ち聳え立つ東京タワーには2004年のネオン文字。その文字が2005年に変わるのも間近な師走の一夜です。世間はクリスマス故に、各所で狂騒が繰り広げられていましょうが、此処はお寺、輪郭をすっかり飛ばされた何物かを、漸く判別できる程度に届く柔らかな光と、黒い溝を走る針が奏でる暖かい音楽が堂内の陰影を創り出していきます。
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