誰彼通信 no.1 [2009/04/26]

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                            2009年4月26日発行
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 誰彼通信 [www.taso.jp]                        no.1
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前略

誰そ彼の遠藤です。いよいよ誰彼通信第一号をお届けします。

東京はとっくにお花見の季節も終了し、日中は外を歩いていると汗をかくような
陽気が続いています。僕は今年は3回もの楽しいお花見に参加して、もうお腹い
っぱいです...。

誰そ彼をいつも開催させて頂いている光明寺は、フルネームを梅上山 光明寺と
言い、その名の通り立派な梅の木があります。何年か前に、その梅の収穫を御裾
分けして頂いて、家で梅酒を漬けました。定番のホワイトリカーと氷砂糖で漬け
た「銀光明」と、松本坊主からの情報によりラム酒で漬けた「金光明」の二種を
作りました。しばらく経って飲み時を迎え、誰そ彼の仲間たちが我が家に集まっ
て飲む機会となったので、その二種の梅酒をあけました。

おいしくて当たり前な「銀光明」に対し、「金光明」は評価の分かれる所で甘い
ものを何も足さなかったのが吉と出たか凶と出たのか、すっきりとしていて強烈
にすっぱい梅酒となっていました。でもなんとなく出来の悪い子をかわいがって
しまう性分なもので、「金光明はすっぱさがうまい」なんて言いながらがぶがぶ
やっていたら。ほどなくして意識がすっとびました。

...明け方に今まで経験した事のない激しい頭痛をこらえながら、辛うじて起き薄
暗く凄惨とした部屋を見渡すと、居たはずの人が居なくなっていたり、居なかっ
たはずの人が居たり。 確か、残暑厳しい日の出来事。

昨日、光明寺で梅の木を見上げたら、小さな実がなっていました。

                                草々

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 〓〓〓 I N D E X 〓〓〓

 ▽ 『誰そ彼 Vol.14』開催決定!!

 ▽ ヒガン・えとせと・レビュー

 ▽ 午前3時の泥酔仏教放談 第1回:聖☆おぼうさん

 ▽ ただ、歩くだけ ~徒歩連載~ (1)徒歩について

 ▽ タソガレ往来紳士録 NO.001『 鵺(ぬえ) 』

 ▽ たそがれポスト

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 ■ 『誰そ彼 Vol.14』開催決定!!
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『お寺の音楽会 誰そ彼 Vol.14』 

2009年第一回目の誰そ彼は、なんとスイスのジュネーブよりミニマルな
エレクトロミュージックを奏でるAndrea Valviniさんをお迎えします。 
対するは、2001年から良質なクラブミュージックをリリースしているレーベル 
Audio Sutra Soundより、尺八奏者のKenji Ikegamiさんが登場します。 

日本の文化が大好きだというAndrea Valviniさんの作るエレクトロミュージック
と、 日本の伝統的な楽器である尺八を演奏するKenji Ikegamiさん 
両者の音楽がお寺という空間でどのように響くのか、どうぞご期待下さい。 

日時:2009年5月30日(土)18:30開場 19:00開演 
場所:梅上山 光明寺(東京 神谷町) 
   http://www.komyoji.org/ 
料金:1000円 with 1ドリンク 
出演: 
[Live] 
 ・Andrea Valvini (from Switzerland) 
  http://www.myspace.com/andreavalvini 
  http://soundcloud.com/valvini 

 ・Audio Sutra Sound + Kenji Ikegami 
  http://www.myspace.com/audiosutrasound 

[法話] 
 ・杉生慶値(浄土真宗本願寺派 僧侶) 
[PA] 
 ・福岡功訓 (FLY_SOUND) 
[選曲] 
 ・Busse Posse DJ's 
[Drink] 
 ・神谷町オープンテラス 
  http://www.komyo.net/kot/ 
[Food] 
 ・料理僧 KAKU (from 暗闇ごはん) 
  http://www.higan.net/blog/kurayami/ 


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 ■ ヒガン・えとせと・レビュー(2009年4月)
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誰そ彼スタッフ達による、なんでもレビューのコーナー。

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[CD] チャクラ / 南洋でヨイショ

あまり詳しいことは知らずに聴いていましたがやけにリズム隊の演奏が素晴らし
くリーフを見るに、村上ポンタ秀一、古田たかし、仙波清彦の名が。
ツインドラムと謎のパーカッションの演奏が圧倒的。6曲目「まだ」は名曲です
。(斉藤仁昭)

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[CD] william eaton / music by william eaton

自作の弦楽器を演奏するwilliam eatonの作品。音楽を聴く際に「期待も予想も
せず音に没頭すること」によりその深淵に近づけると彼は言う。
確かに僕たちは何かをあまりに期待しすぎて音楽を聴いている気がするし、その
期待は大概が音楽以外の価値観に基づいているように感じる。音楽そのものをそ
れ以外のあらゆる言葉、文脈から切り離して聴くことは、僕らの生活にまつわる
諸々の嘘も暴くことができるだろう。(斉藤仁昭)

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[CD] shiba in car / PASSPORT

以前たそがれにも出演した京都のギターandボーカルドュオの渾身のデビューフ
ルアルバム。一聴するとあどけなさを感じさせる港まりのボーカルは、しかし
覗きこめばその透明度に足がすくむ。同郷バンド、チェインズのサポートも◎
(杉生値)

>>shibaincar.com
 http://shibaincar.com/

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[LIVE] あがた森魚 / 2009年2月22日@九段会館

『あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜』と題された、あがた森魚さん惑星漂流60
周年を記念したライブに行ってきました。信頼のおける"まぼろしの楽隊"を後ろ
に、安心して炸裂しているようなあがた森魚さんの歌唱が素晴らしい!!
名前を挙げたらキリがない、ホントに豪華な演奏陣と共に奏でられるのはベスト
といってもいいくらいにナイスチョイスな珠玉の"あがたスタンダード"です。

僕が嬉しかったのは中盤に据えられた『日本少年』パートです。ステージの高い
段に船乗り衣装のコーラス隊が歌って踊って、会場は青い照明の海のイメージ。
九段会館の建物の構造も相俟って、まるで箱庭の中の人形劇を見ているよう。
そんな中「夢見るスクールデイ」や「つめたく冷やして」などの名曲が披露され
会場全体がなんとなくサウダージな気分に浸ります。

あっという間にたくさんの楽曲が目の前を通り過ぎて行き、締めは誰そ彼メンバ
ーも大好きなあの曲、「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」です。
このライブを体験できた僕らは"あの夏"、あがたさんが細野さんや矢野さんや
慶一くん達と作った音楽劇に、あたかも一緒に参加したかのような気持ちになれ
ました。(遠藤卓也)

>>あがた森魚オフィシャルサイト
 http://www.agatamorio.com/

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[BOOK] 久住昌之 / 野武士のグルメ(晋遊舎)

ある夏の夜、僕ら誰そ彼スタッフが初めて訪れた、とある赤ちょうちん。
実は久住昌之さんはこの店の常連さんで、その夜もいつもの様にご来店されまし
た。僕らは奇しくも久住さんと同じコの字カウンターに座る事になったのです。
深夜であった為に他のお客さんもおらず、なんとなく会話が始まり、そのご縁で
誰そ彼にご出演頂く事になりました。そんな思い出深い飲み屋が、この本の表紙
として描かれています。

平たくジャンル分けしてしまうとグルメエッセイにあたるのでしょうが、そんな
インスタントな感じの言葉では、この本の1%をも表せていません。それなら寧
ろ、ノンフィクションやドキュメンタリーのような言葉の方がしっくりきます。
久住昌之さんの眼前にある、またはその身にふりかかっている「食の現場」がリ
アルに迫ってくる本なのです。それは誰もが何処かでいつか体験したような、な
んとなく身に覚えのある気持ちや見た事のある風景が幾重にも重なり合っている
様なのですが、久住さんの描写にかかるとあまりにも自然にすっと体にはいって
きます。それはまるで、同書で久住さんが書かれている麦とろご飯の様に簡単に
喉を通り、お腹に収まった後で異様な存在感を発するのです。
漫画「孤独のグルメ」もそうですが、すぐにまた食べたくなって何度も読み返す
事になる味の一冊です。(遠藤卓也)

>>久住昌之のホームページ
 http://www.qusumi.com/

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 ■ 午前3時の泥酔仏教放談 文・杉生値
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〓〓〓 第1回:聖☆おぼうさん 〓〓〓

みなさま、はじめまして!

誰そ彼の仏教方面を担当しているすぎうといいます。僧籍をもちながら酒と音楽
に溺れる日々を送るなまぐさ坊主であります。きっと一日の中で、経典を開いて
いる時間より、iPodのホイールをいじくり回している時間の方が長いことでしょ
う...。

そんな俗物なわたくしではございますが、仏教に対しての"パッション"だけは
熱いものをもっている!つもりです。ろくに法話もできないくせに、お酒が入る
と仏教について熱く語りだします。うざいですか?うざいですね、すみません。

でもみんなに仏教のことを聞いてほしい、もっと身近に感じてほしい。そんな想
いが酔いとともに放出されるのでしょう。そしてそういう時には平素は思いもつ
かないナイスなたとえ話が出てきたりするから不思議です。
って、まあきっと自己満足なんでしょうけど。でもそれで自分の中で理解が深ま
るようなこともあるから馬鹿にできません。

というわけで、このコーナーでは平日の夜、終電を逃してなだれ込んだ和民でう
っすいビールを飲みながらわたくしめがあーじゃこーじゃ仏教について語ってい
る。そんなイメージでお届けしようと思っています。
どんな展開になるかは自分でも全く予想できないんですが、どうぞ、始発までの
間と思って、お相手ください。

取りあえず第1回は自己紹介まで。今日はこれから新橋に行ってきまーす!!!

合掌


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 ■ ただ、歩くだけ ~徒歩連載~ 文・斎藤遥
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〓〓〓 (1) 徒歩について 〓〓〓

最近、よく歩いています。格好良く言うなら"お散歩"になるのでしょうが、私の
歩きは実際にただ歩くだけ、お散歩というよりは徒歩と呼ぶのがしっくりきます
。特に景色を眺め楽しみながらというわけでもなく、新しいカフェを発見!とか
いう事もなく...。ただ歩けば脳みその中を整理するはたらきが活発になるのじゃ
ないでしょうか。たくさんの考えが知らぬ間に浮かんできては消えていって、遠
かった事同士がふとつながったり、忘れていたような事が掘り起こされたり、経
験を俯瞰で見直す事ができたり。消化不良のでき事の消化を促すこともあります
。人間は距離的な移動で気分転換ができますが、その移動を自分の足で行うと、
移動時間・距離のすべてを自分のからだで味わうことができるから、現実逃避せ
ずして心を整理するいちばん着実な方法かも、と思ったりします。

というワケでこの連載では私の歩いたコースと、とりとめなく考えた事なんかを
少しずつ記録(?!)していけたらと考えています。歩く場所、時間、天気、距離な
んかが気持ちや考えに影響を及ぼしているかもしれません。
お散歩、のような余裕も時には見せてみたいですが、徒歩記録をまさに徒然に、
書いていくことになりそうです。


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 ■ タソガレ往来紳士録 文・遠藤卓也
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 モノゴトの輪郭が曖昧となる黄昏時、夕闇に紛れて通りを行き来するあやしい
 モノ達に「誰ぞ彼?」と声をかけてみたとしたら...

〓〓〓 NO.001『 鵺(ぬえ) 』 〓〓〓

鵺の姿形をご存知だろうか?"頭は猿、躯は狸、尾は蛇、手足は虎の如くにて"と
というのが定説で、筆者が漫画で出会ったのも、ゲームの中で倒したのもそうい
う形でありました。この記述は『平家物語』からの引用ですが、更に『古事記』
や『万葉集』までさかのぼると、夜中や夜明けに寂し気に鳴く鳥の事だという。
あまりにも寂しい声なので、凶鳥と見なされ祓いの儀式まで行われたとされます
。そしてその鳥の正体は山地に棲息するトラツグミであるとの事、じゃあ冒頭で
述べた様な"頭は猿、躯は狸、尾は蛇、手足は虎"の怪物は誰なんだ?という疑問
が湧きますが、実は彼に名前は無いのです。『平家物語』の引用部を更に続ける
と"鳴く声鵺にぞ似たり"とあります。つまり現在鵺として一般的に伝わっている
怪物は鵺ではなく、"トラツグミに似た声で鳴く怪物"という事なのです。

その特徴から彼は鵺という名前を与えられ今に伝わるわけですが、寄せ集めの身
体に、借り物の名、害を成したわけでも無く不吉という理由だけで退治される。
なんとも曖昧で切ない存在だとは思いませんか?事実、後年に鵺が亡霊として出
てくる『鵺』という能の演目もあり、そんな点からも同情を禁じえません。彼の
一番のアイデンティティであった"鳴き声"、どんな哀調を帯びた声なのか、一度
聴いてみたいものです。


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 ■ たそがれポスト
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当メルマガや誰そ彼イベントに関するご意見ご感想ご要望、企画案や小ネタまで
何でも結構ですのでお便りお待ちしております。

※下記のページから簡単にご送信頂けます。

http://www.taso.jp/mailform.html


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【編集後記】誰彼通信第一号いかがでしたでしょうか?まだまだ手探りですが
これから色々と試行錯誤しつつ、より楽しんで頂けるものにしていこうと思って
おります。皆様からのご意見ご感想ご要望お待ちしております~。
まだまだ読者数も少ないもので、もし面白いと思ってくださった方は周りの方に
ご推薦頂けると幸いです。今後ともよろしくお願い致します!(遠藤)
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※お名刺を頂いた方にもお送りさせて頂いております。突然の配信をお許しくだ
 さい。
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